ドライソケットの原因
ドライソケットという言葉に馴染みがある人は少ないですが、歯を抜く際には知っておいた方が良い症状です。
ここではドライソケットの症状や原因・対処法についてご紹介します。
ドライソケットの症状について
ドライソケットとは親知らずに代表される大臼歯を抜歯した際に、抜歯後の穴が塞がらず骨が露出してしまう状態のことをいいます。
抜歯後は通常であれば穴を覆っている血のかたまりの上に皮膚が伸びてくることで穴が塞がりますが、何らかの原因で穴が塞がらない場合は穴に食べかすや汚れなどが入り込むことで骨に当たり、激痛を引き起こします。
抜歯後に痛みが強くなっている場合や飲食の際に痛みを感じる場合、穴が白っぽく見える場合などはドライソケットである可能性があります。
抜歯した人全てに起きるわけではありませんが、下の親知らずを抜いたときに多い傾向があります。
その原因・対処法について
ドライソケットの原因は繰り返しうがいをすることや抜歯部分を触ってしまうこと、血行が良くなること、喫煙などにより穴を塞ぐ血餅が上手く作られないことです。
出来たばかりの血餅は剥がれやすいためうがいをしたり舌や指などで触ってしまうことで簡単に剥がれてしまうことがあります。
飲酒や運動、入浴などで血行が良くなってしまうと血餅が出来やすくなりますが血がなかなか止まらない不快感を解消するために何度もうがいをしたり唾を飲み込んだりすることで血餅が剥がれてしまいます。
また喫煙は血の巡りが悪くなるため血餅が作られにくい状態になってしまいます。
血餅を上手く作るためにも抜歯部分を触らないことはもちろんですが、抜歯当日はうがいや飲酒、運動、入浴、喫煙は控えることが大切です。
万が一ドライソケットになった場合は痛み止めを服用し体を休ませるようにして、出来るだけ早めに歯医者を受診しましょう。
抜歯を行う際にはドライソケットになる可能性やその症状、対処法を理解した上で行うことが重要です。